2015年5月31日日曜日

宮崎駿「風立ちぬ」の工場のあの感じ 20150522

高校の教室で年配の方とテレビを見てる。旧帝大のある理工学研究室の歴史を追ったドキュメンタリーらしい。雰囲気的には宮崎駿「風立ちぬ」の工場のあの感じだろうか? 坊主にメガネに白シャツの学生が机に群れ集ってにこやかに何かやってる。見ながらほうぼうでため息や声があがる。「いまの何某さんの感想なんか、是非とも文集の方にも全文載せたいね」という声。同時に記念文集も作成してるらしい。

気づいたらテレビのモニターはそのままに教室は食堂に変わってる。「あ、転んだ!」と母親の声。見るとフィギュアスケートのエキジビションなのかスケートする乃木坂46の橋本奈々未がリンクの上を転んでスーッと滑っていく姿が映る。真っ白い衣装にスカートがバルーンスカートのオバケのようになって虫の腹部のように後方へ尾を引いている。スカートには七夕の笹飾りのような螺旋に巻いた色とりどりのテープが結ばれていて中に折り紙で作られた茶色の巨大なムカデが混じってる。転んだと思ってるとリンク中央のゲートから他のメンバーが「おいでシャンプー」の衣装で中腰でぴったり身を寄せ数珠つなぎになりながら同じくスケートで登場する。「どの娘が推しなの?」と母親。「箱推しだよ。チームで好きなんだ。どの娘なんてないよ。」と俺。「どの娘が美人と思う?」とさらに問いただす母親。あんまりしつこいのと左隣には相席してる女子中学生3人組がいてこれでは辱しめにあってるようなものだという思いにかられ思わずキレる。母親は狼狽した表情を浮かべる。その隣の妹はめんどくさそうな表情をしている。

場を取り繕おうと隣の中学生に声をかける。「きょうは何で学校じゃなくてここにいるの?」「学校の課外授業があってその帰りなんです」。見ればまわりには学生が他にもたくさんいる。「課外授業って何? 猿山のサルでも見てきたの?」と聞くと、別のシマに座っていた男子中学生が笑い出す。「焼き肉喰ってたんですよ!」と彼。ああ焼き肉食べてもいいなと思って前を見ると母親も妹もいない。

席を立って元の場所を左に折れるとさらに食堂のスペースが続いている。誰もいない。それでもテーブルにはステーキ用の皿と小鉢とナイフとフォークがずらりと綺麗に並べられている。なんとなく吸わなくなったタバコを吸ってしばらく佇む。一息ついてタバコを消そうと思うが灰皿がない。仕方ないが非常事態だと思って並べられた小鉢の一つを灰皿替わりにする。ひどいことしてるなと思ってふと他に目を移すとすでに先客が別の小鉢に吸い殻を残しているのが目に入る。とりあえず元の場所へ引き返すことにする。戻ると先程より閑散としている。母親と妹とどう連絡をとって合流すればいいんだろうと途方にくれてると目が覚める。

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