2015年5月31日日曜日

ぶちょうの穴 20150529

あたまのなかにネジ穴がある。松果体付近に穴は散在している。そこにネジ巻きのネジを差し込む。適切なネジ穴にネジ巻きが差し込まれると、その穴が司る情緒性のトーンの高音部なり低音部なりのいずれかを、ネジ巻きを締めたり緩めたりすることで調律できるらしい。差し込むとスカッとした感じのする穴を手探りする。気に入った穴が見つかりギリギリやる。と、とりとめなかった思考の中身が取捨選択されて統一感をもち出し、思考を収めるあたまの容積がグッと拡がる感じがする。するとジャッという音とともに目の前をサンドストームが走る。サンドストームのなかでたくさんの記号や映像の断片が目まぐるしい速さで現れては消えてゆく。あたまのなかの思い出が整理されて場所を得ていくような感覚におそわれる。すると、「那須高原」という言葉が浮かんで、温泉地の療養施設の一室か何かだろうか、誰か年配の男性に自分がなってパイプベットの上に休んでいる。携帯を取り出してSkypeかFaceTimeかを通してテレビ電話をしている。話の相手はどうやら宮崎駿らしく、自分は作画の助手をやっているらしい。要件は宮崎駿の自伝をアニメでまとめる打ち合わせで、思い出話に花が咲き過ぎてなかなか前に進まない。話しながらふと、母親もそろそろスマートフォンになれただろうから連絡しなきゃなと思う。すると目が覚めた。

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