レズビアンの娘のドレスコード 20150524

子供の頃に通っていた、今はない映画館のなかにいる。座席がすべて取り払われていて、修学旅行の大部屋のように頭向かいに列になってズラリ布団が並べられている。布団には若い女の子たちがくるまって、向かい合わせにキャイキャイとり留めない話に興じている。なかに乃木坂46のメンバーも混じっている。アイドルで、実はレズビアンの娘のドレスコードを利用したコミュニケーションについて、話題が盛り上がっている。例えばブログに上げられてるレッスン着姿の写真などを参照することで、スウェットやレオタードやスパッツの組み合わせ方からみてこの娘はそうと当たりがつくらしい。オフでアイドルが連れ立って一緒に遊んでる写真なんかがアップされてるのを見ても、そういう追跡ができてると、「この二人はガチ」とか当たりがつくんだそうだ。「E-Girlsとかは？ なんか戦闘的（レズビアン）な感じしない？」「深川麻衣（乃木坂46）さんは？」なんて会話が飛びかうのを、高山一実（乃木坂46）が微妙な表情で聞いてる。別のシマを見ると白石麻衣（乃木坂46）が橋本奈々未（乃木坂46）に話しかけていて「それでレジでお釣りを受け取るときにこう聞けばいいんだよ」と身振りを交えて語る会話の、切れ端だけが確認されてくる。都市伝説でも話てるのかと思って一瞬ぞっとするが、何かの符牒の確認らしい。案外に恋話なのかもとか思う。ふと、こんな女の子にばかりに囲まれて話を聞いていると自分のセクシュアリティが揺らぐなと感じる。「俺は酒井敏也か？」と思う。と思って、ふと見ると、自分の布団はまわりのみんなの布団の列から外れてぽつねんと敷かれている。ああ、そうだよね、男子の部屋に戻らなきゃ、と思ってるとうっすら目が覚める。ただ、まいまい（深川麻衣）がこんな夢の登場じゃあんまりだ日記になんて書けないという罪悪感に駆られて必死に寝なおそうとする。地蔵堂の前にビールケースで櫓を作って布団を敷いて野宿生活するというたまに見る夢などを細切れに見るがなんだかわからない感じになって目が覚めた。